もともとはらーめん専門店小川を始めとした、私たちのらーめん店向けに麺を供給する目的で設立されました。
私たちもそれまでは例にもれず、製麺会社から麺を卸してもらい使っていました。
ではなぜ自分たちで作るようにシフトしたのか?
私たちは製麺会社からの麺を使い続けている間も
『おいしいんだけど、もっとうちのスープにしっくりくる麺ができるんじゃないか?』と思っていました。
私たちのその想いを受けて、製麺会社さんも誠意を持って改良に取り組んでくれましたが、
どうにも思うようにいかない。
私たちもらーめんを作る技術はありましたが麺についての知識が乏しかったため、
漠然としたイメージしか伝える事ができず、どうにも行かなくなっていました。
そこで私たちは一つの結論に達したのです。
『よそで出来ないなら、自分たちで作り出すしかない!』
それからは知識ゼロの状態から、製麺機を奮発して購入し、日々試行錯誤を繰り返し、
繰り返し作る日々が続きました。そして、ようやく自分たちのらーめんにピッタリと合う麺を産みだす
”技術とコツ”を習得する事ができたのです。
先日、ある製粉会社の方からこんな事を言われました。
『こんなに丁寧に作業している所はそうそうない』
私たちは独学でゼロから麺を作ってきました。
そのため、一般の製麺会社が常識的に行っている効率的な事をやっていないかもしれません。
でも私たちにとっては、今行っている事はどれ一つとっても欠かす事ができない大事な工程です。
”非効率”と言われようが、一番大事な『美味しい麺』を作ることだけを考えて、
今日も一玉一玉、麺を作って行きたいと思います。